豆の保存と淹れ方

◆豆の保存方法

焙煎豆は、時間とともに酸化して味が落ちます。これを少しでも防ぐためには、密閉容器に入れ、短期の場合は冷蔵庫、長期の場合は冷凍庫に保存していただくのが一番です。さらに、コーヒーミルをお持ちでしたら、豆は挽かずに、豆のまま保存しておくことをお勧めします。そうすれば、約1か月近く、風味を落とさずに保存できます。(挽いた場合は、豆の場合より日持ちは悪くなります。)

コーヒーの入れ方(一般的なペーパードリップの場合)

1週間位で使う量は、冷蔵庫で保存、珈琲を淹れる少し前に必要量を冷蔵庫から出して必ず常温に戻しておきます。(冷えたままだと、湯が冷え表面をさっと流れてしまい、コーヒーの味が充分に出ません。)なお、ミルで挽くのは冷凍庫から出してすぐにでも構いません。

本屋さんに行くとコーヒーの淹れ方を様々紹介した本がいくつもありますので詳しくはそちらにお任せするとして、以下、基本的なことだけご案内します。

豆の量 

一人一回分のコーヒーに使用する豆はおよそ10~12グラムです。ただし、一人分だけ淹れるというのは味にとって良くないので、もし一人分だけのときには少し多めに入れてください。

ブレンド豆の場合は、数種類の豆が入っていますので、できるだけ豆のブレンドが均一になるよう数人分まとめて挽いて、淹れていただくことをお勧めします。

湯の注ぎ方 

沸騰したあと少し温度が下がった湯(90~93℃)を細口のポットでコーヒー粉に軽くしみわたるように少量注ぎ、蒸らします。その時新鮮なコーヒーほど、ふわっと空気を含んで膨らみます。

ガスが抜けて、ふくらみが落ち着いたら(約30秒)、中心から外に向かって500円玉ぐらいの円を描くように3,4回に分けてゆっくり細く湯を注いでいきます。その際、ペーパーには湯をかけないようにします。(紙が容器に張り付いてしまい抽出液が落ちにくくなりますので)よりゆっくり少量ずつ注ぐと味は濃く出ます。さっと早く注ぐとあっさり出ます。ご自分の好みをつかんでください。

注いでいる途中や注ぎ終わるとき、緑茶のように湯を出し切ってはいけません。絞り切るとコーヒーの雑味が出てしまいますので、緑茶とは違って、湯がまだ残っているうちに終えてください。

●フィルターのこと  

一般的なドリップには紙のフィルター(ろ紙)を使用しますが、いろいろな種類があります。主なものに、カリタ、メリタ、ボンマックなどがあります。それぞれ特徴がありますが、気をつけたいのはろ紙を受けるロト(ドリッパーともいいます。)は、ろ紙と同じメーカーのものにするということです。ロトのそこに空いている穴と、ろ紙の形やメッシュは、ちょうどよく調整されているので、メーカーが異なると、そのバランスが崩れてしまうからです。

 

最後にひとつ、珈琲を注ぐカップは、事前にお湯を注いで温めておくとよいですね。

美味しいコーヒータイムをお過ごしください!