洋物の珈琲豆を扱う店なのに、凡豆の軒先には和風の暖簾がかかっています。今かかっているのは夏バージョンの白地ですが、秋から春にはアカネ地のものに変わります。この暖簾は染色を勉強していたアルバイトの方に、創業者の柳生小五郎が依頼して作って頂いたものです。
ところで、たまに若いお客様から「暖簾の中央の不思議なマークは何なんですか?」と尋ねられることがあります。実は、このマーク?は、柳生家の家紋なんですよ。創業者柳生小五郎は本家筋ではありませんが代々続く柳生一族の末裔ではあるようです。その柳生一族が江戸時代以降使ってきたのが、市女笠を二段に重ねた「二階笠」(柳生笠)と呼ばれる家紋なのです。実は、柳生家には、もう一つ、もともと「地楡(吾亦紅)に雀」という家紋があり、どちらも併用してきたようです。(その辺のいきさつに興味ある方は、ネットでお調べ頂ければ詳しく出ております。)そのようなわけで、マーク?の謎はとけましたか?
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