明後日は秋分の日、猛暑の夏もようやくなりをひそめ、日差しにも少し秋を感じるようになりましたね。ボサノバの季節から、シャンソンの季節へと私的には感じてしまうのですが、いかがでしょうか。ジュリエットグレコの歌う「パリの空の下」、何度聞いてもいいですねえ、秋になると聞きたくなります、ちょっと古いですが。
さて、パリの通りに面して並ぶカフェ、そういえば、当店の販売豆の中にもフレンチローストブレンド(略してフレンチブレンド)ってのがありましたね。深煎りから極深煎りへ入る当たりの焙煎度合い(ロースト)の煎り豆のことを指しているんですが、苦みの強い珈琲になります。フランス人はみんなフレンチを飲んでるの?いやいやそうじゃありませんが、この焙煎度合い(ロースト)の珈琲をフランスをはじめとするヨーロッパ人が好んで飲むので、フレンチローストといっているんですね。イタリアンローストも同じこと、特にイタリア人がエスプレッソなどで日常よく飲む、より極深煎りの焙煎度合いのことなんです。ちなみに、シティーと呼んでいる豆がありますよね。サントスシティー、コロンビアシティー、など当店でもよく出ていきます。これは、フレンチよりワンランク焙煎度が浅い豆で一般的にイメージする苦みの珈琲豆です。この「シティー」もやはり焙煎度の代名詞で、ニューヨークシティでよく好まれる焙煎度の深煎り豆というわけです。したがって、サントスシティーはブラジル産の豆(サントスが集散地)をシティーローストしたもの、コロンビアシティーはコロンビア産の豆をシティーローストしたものという意味です。といっても、だいぶ昔にそう呼ぶようになったわけで今のニューヨークの人々がどうかはわかりませんが。コーヒー豆は、仕上げ温度の高低や、焙煎に掛ける時間によって、色や味わい、香りが変わりますので、このように豆の銘柄と焙煎度合で煎り豆を区別することになります。ちょっと頭の片隅に置いて頂くと豆選びも楽しくなるかと思います。これからのしばらく、秋の夜長を音楽と珈琲でお楽しみ頂くのはいかがでしょうか。
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