2023.05.23 04:15湿度が高くなってきました。 そろそろ梅雨の時期が近づいてきましたね。湿度が高くなります。珈琲の生豆の保存や焙煎にも影響が出てくるので気になるところです。 さて、その湿度ですが、60%なら高くて蒸し暑い、35%なら低くて心地よいなどといいますよね。確かにそうなんです。が、では気温30℃で湿度50%と、気温15℃で湿度50%とは、同じ湿度なんですかね? こんな疑問持ったことありませんか! そうなんです。実は違うんです。気温30℃の方が15℃の場合より空気中の水分(水蒸気)は多いんです。より湿った空気という訳ですね。どういうことかと言いますと、湿度50%というのは、その時の空気が含むことのできる目いっぱいの水分の内、50%までを含んでいるということなんです。そして空気が含むことので...
2021.11.04 14:12焙煎はJAZZだ~芸術の秋に寄せて~ 音楽が大好きな私ですが、時折、焙煎ってのはJAZZの演奏みたいだよなあ、などと思ったりすることがあります。今日は芸術の秋ということで、大胆にも音楽と珈琲豆の関係について(大袈裟ですね、笑)、ちょっとこじつけをしててみたいと思います。 さて、珈琲には様々な銘柄があります。コロンビアとかキリマンジャロかモカとか、専門店に行けば何種類もの豆が並んでいますよね。しかし、キリマンといえばどの店でも同じ味の豆が手に入るとお思いですか?、いやいやそうではありません。大きくはキリマンなのですが、それをどう仕上げているか、美味しい美味しくないはともかくとして、苦みが強い、酸味が強い、コクが深い、あっさり気味、など、店によりそれぞれ多少の違いがあったりするものです。...
2021.10.13 13:20値上げの秋、珈琲もで、ごめんなさい! ホームページ冒頭でもお知らせしておりますように、凡豆でも、10月15日から販売豆の価格を値上げさせて頂くことになりました。お客様にはご負担おかけしますが、どうぞご理解の程よろしく申し上げます。 さて、9月に入ってから、様々な生活品が値上げになっていますよね。野菜の高騰、肉の値上がり、ガソリンの値上げ、要因はそれぞれありますが、それらがここに至って重なってきましたので生活は大変です。輸入品については、世界中コロナ禍での労働力不足による減産と海上輸送の制限縮小を主な原因とする値上がりです。小麦粉や食用油、肉などがそうですよね。そして我がコーヒーもご多分に漏れず今年に入って顕著にその傾向が進んできました。更に、世界各地で起きる異常気象が各農産物に思わぬ被害...
2021.05.23 06:26アイスコーヒーって? 一か月も早い梅雨が始まってしまいました。じゃあ、夏が早く来るのか、と気になるところですが、一足早く、全日本コーヒー商工組合連合会の今夏のポスターが送られてきました。(写真下)当店でも、先週あたりからアイスコーヒーの豆をお求めになるお客様が増えてきましたよ。そこで、今回は、アイスコーヒーのお話です 。 ところで、よく聞かれるんですが、アイスコーヒー専用の豆というのは、当店にはございません。アイス仕立てで飲むコーヒーがアイスコーヒー(ポスターにあるようにICED COFFEE)なtので、使う豆はお好きな豆でいいんです。といっても、アイスに向く味の珈琲ということになると、やはり苦みのきりっとしたキレのよいものになります。他所様でも大方そうかと思いますが、当...
2020.12.31 12:20今年最後のうんちくを・・・コロナで明け暮れた1年が過ぎようとしています。そのような中でも、凡豆の珈琲を変わらず御贔屓いただきまして有難うございました。また、ネットなどで凡豆を見つけ、お家時間に役立てて頂いた新しいお客様も本当にありがとうございました。さて、このブログは、凡豆のことや、珈琲に関するうんちくなどを書連ねて参りました。年の終わりは、人気TV番組「チコちゃんに叱られる」風に始めてみようと思います。 「ねえねえ、珈琲の好きなステキなあなたは、なーんで珈琲豆が焦げ茶色をしているのか知ってますよねーえ?」「そりゃ、もともと黒っぽい豆なんじゃないの?」「ウーっ!バーカ言ってんじゃないよ!!!」・・・ってわけで、何ででしょう?ちょっと普段お求め頂いている豆を思い出して下...
2020.10.25 06:52豆のブレンド場所 凡豆を代表するゴールドブレンドやエメラルドブレンド、これらの豆は、何種類かのストレート豆を一定の比率で混ぜて作ります。どんな豆を混ぜるのか、どんな比率で混ぜるのかは、それぞれの店の企業秘密であり、オリジナリティの源泉です。そんなブレンド豆を混ぜるのが写真(下)の大きなステンレスのボールです。もう何十年も使っているものですが、直径80cmもあります。購入当時は結構な値段がしたのではないかと思われます。ここに、混ぜる豆をそれぞれ計量して放り込み、4、5種類の豆を偏りのないように両手両腕を使って丁寧によくよく混ぜます。10月に入って少し気温も下がってくると珈琲需要も増えて、このブレンド作業も一日に何度も行うようになります。ごらんになったお客様もいらっしゃる...
2020.09.20 05:28フレンチローストって? 明後日は秋分の日、猛暑の夏もようやくなりをひそめ、日差しにも少し秋を感じるようになりましたね。ボサノバの季節から、シャンソンの季節へと私的には感じてしまうのですが、いかがでしょうか。ジュリエットグレコの歌う「パリの空の下」、何度聞いてもいいですねえ、秋になると聞きたくなります、ちょっと古いですが。 さて、パリの通りに面して並ぶカフェ、そういえば、当店の販売豆の中にもフレンチローストブレンド(略してフレンチブレンド)ってのがありましたね。深煎りから極深煎りへ入る当たりの焙煎度合い(ロースト)の煎り豆のことを指しているんですが、苦みの強い珈琲になります。フランス人はみんなフレンチを飲んでるの?いやいやそうじゃありませんが、この焙煎度合い(ロースト)の珈琲...
2020.08.09 07:22ブレンド豆の盲点梅雨明けとともにとんでもなく暑い日が続いています。お元気ですか。たまには、商売している豆のことも書かなくてはいけませんよね。そこで、今日はブレンド豆を淹れる際にちょっと気を付けて頂けるといいなということについて書こうと思います。ご存知の通りブレンド豆というのは、数種類の異なる豆を一定の割合で混ぜて一つの銘柄にした豆のことです。産地、品種が違う豆、煎りかたの違う豆それぞれに特徴のある豆を混ぜて、ストレート豆では出せない味の奥行とか深みを作ります。その混ぜ具合は、それぞれの店が独自に考えますので、当然オリジナルブレンドとなります。いわば、店の顔です。凡豆でいえば、ゴールドブレンド、エメラルドブレンド、フレンチローストブレンド、イタリアンローストブレンドなど...
2020.04.22 14:19♬コーヒールンバで行こう♬少し前から、夕方に豆を買いに訪れる男性のお客様がいる。大柄で、なんとなく、こちらをほっこりとさせてくれるお人柄が素敵だ。この方が、ある日、今日はモカを頂こうと言って、価格表に目を落とすなり突然その場で歌を歌い始めた。「これってあのコーヒールンバのモカマタリですよね!」と言って。それが、なんとも微笑ましくて店の者も嬉しくなりました。この、コーヒールンバ、私と同じ世代(?歳)の方なら、小学生のころ一度は耳にしたことがあることでしょう。そう、西田佐知子の歌う「コーヒールンバ」です。西田さんは、今や関口宏さんの奥さんですが、当時は少しハスキーな声でなかなか魅力的な方でした。「♪むかし、アラブの偉いお坊さんが、・・・♪」と始まるこの歌の後半に「♪それはすてきな飲...
2020.02.10 12:26凡豆の焙煎機珈琲屋凡豆の焙煎機は、富士珈機製の富士ローヤル半熱風式10キロ窯焙煎機というものです。2003年に導入して以来、さしたる故障もなく、毎日活躍しています。10キロ窯といっても、10キロめいっぱい豆を煎れることはありません。通常、容量の1/3から2/3あたりで使うのが良いとされています。凡豆でも、そのあたりで使っております。熱源は都市ガスです。一窯約15分前後で、火加減と排気を加減しながら、豆の色の変化をチェックしつつ煎り上げるわけですが、これが毎回なかなか緊張感あるドラマです。大きくは変わらないのですが、季節により、その日の気温により、また豆の種類によりと、様々な違いが影響します。単純に機械操作をすればよいというわけにいかないのが難しさでもあり、また面白...