3月20日は、春分の日、春のお彼岸でしたね。凡豆のお客様にも、お墓参りの帰りだとおっしゃる方が何人かいらっしゃいました。前回お水取りの話を書きましたが、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は、よく私の祖母が口にしておりました。各地でもいわれますよね。春分の日は、地球と太陽の位置がちょうど真横(という表現が適切かどうかわかりませんが)にきて、昼と夜の長さが同じになる日と確か学んだように思います。この先は1日の日照時間がだんだんと長くなっていく、つまり太陽が北半球をより多く照らすようになり暖かくなっていくということでしたかね。(秋のお彼岸はその逆です。)また、祖母は「日の長さは、毎日、畳のひと目ずつ変わっていく」とも,言っていました。どういうことかというと、窓越しに入る日差しが部屋の畳を照らす際、その先端の位置が毎日畳の折筋のひと幅ずつずれていくというのです。昔の人は、さまざまな自然現象を生活の中に上手に織り込んできたんだなとつくづく感心します。畳のひと目のような身近で小さなことが大宇宙の営みと結びついているなんて、すばらしくロマンティックなことですよね。
さて、凡豆の店先にも春の花々が咲き始めました。
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