湿度が高くなってきました。

 そろそろ梅雨の時期が近づいてきましたね。湿度が高くなります。珈琲の生豆の保存や焙煎にも影響が出てくるので気になるところです。

 さて、その湿度ですが、60%なら高くて蒸し暑い、35%なら低くて心地よいなどといいますよね。確かにそうなんです。が、では気温30℃で湿度50%と、気温15℃で湿度50%とは、同じ湿度なんですかね? こんな疑問持ったことありませんか! 

 そうなんです。実は違うんです。気温30℃の方が15℃の場合より空気中の水分(水蒸気)は多いんです。より湿った空気という訳ですね。どういうことかと言いますと、湿度50%というのは、その時の空気が含むことのできる目いっぱいの水分の内、50%までを含んでいるということなんです。そして空気が含むことのできる水分の量は何で決まるかというと空気の温度、気温なんです。気温が高い方がよりたくさんの水分を含むことができるんですね。だから、同じ50%と言っても、気温15℃の時より30℃の時の方が空気中に含まれている水分は多いということになるんですね。  

 では、それをストレートに示してくれるものはないのか、あったっていいじゃないか、と思いますよね!これあるんです‼ 単位はg/㎥、つまり、1㎥の空気の中に何グラムの水分が含まれているかを示すものです。そして、それを測る湿度計もあるんです。「絶対湿度計」といいます。

 実は、湿度には2種類あって、最初に出てきた%表示の方、これを相対湿度というんですね。ですから、一般には「相対湿度計」を使っているという訳です。でも、豆や焙煎にとっては空気中にどれだけの水分が含まれているかわかる絶対湿度の方が具合いいんですよね。みなさんのお肌の乾燥具合もそうじゃないですか?ですから、絶対湿度のことを乾燥指数などという呼び方にしている湿度計もあります。どちらかというと、冬場に乾燥を防ぐために加湿器を使う目安にするなどという使い方が一般的だからです。  

 なんとなく使っている湿度計、ちょっと参考になりましたか?かく言う私も、たまたま焙煎の仕事をしているから知ったことですが。ちなみに、当店でも使っている写真の湿度計は相対湿度と絶対湿度の両方が表示できるもので、お手頃価格です。


 

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珈琲屋 凡豆-BON’S-公式ホームページ  奈良公園近くの住宅地にある珈琲豆焙煎専門店です。戦後まもなく操業して68年、焙煎一筋、毎日新鮮な珈琲豆を販売しております。